「修正CBR」とは?普通のCBRと何が違うの?
以前のブログで、土や地盤の強さを表す指標である「CBR(支持力)」について解説しました。
しかし、土木工事の現場や設計図を見ていると、ただのCBRではなく**「修正CBR」**という言葉が出てくることがあります。
結論から言うと、この2つは**「何を測っているか」**が違います。
・CBR(現場CBR・設計CBRなど): 道路を作る場所の**「現場の土(路床)」**の強さを測るもの。
修正CBR: 道路の基礎として敷き詰める**「工場で作られた砕石(路盤材)」**の品質や強さを測るもの。
つまり、修正CBRとは**「購入して敷き詰める砕石が、道路の重さに耐えられる品質を持っているか」**を証明するためのテストなのです。

なぜ「修正」という名前がついているの?
では、なぜ普通のCBRではなく「修正」という言葉がついているのでしょうか。道路の基礎となる「路盤(ろばん)」には、車やトラックの非常に重い荷重が直接かかります。
また、大雨が降って地下水が上昇し、砕石が水浸しになるという過酷な状況も想定しなければなりません。
そこで、現場の土をそのまま測るのではなく、より過酷な条件を人工的に作り出し、その材料の限界の強さをテストするよう「修正」された試験方法が用いられます。
修正CBR試験の厳しいテスト内容
具体的には、検査機関などで以下のような厳しいテストを行います。
・強く締め固める: 砕石を決められた容器に入れ、重いハンマーで何十回も叩いて、現場でローラーを使って締め固めたのと同じ状態を作ります。
・4日間水に浸す: 大雨や地下水の影響を想定し、なんと4日間(96時間)も水の中に沈めて吸水させます。
・圧力をかける: 最悪の条件(水浸し状態)になった砕石に対し、専用の機械で圧力をかけて強さ(%)を測定します。
この過酷なテストをクリアして初めて、「この砕石は道路に使っても大丈夫だ」と認められるのです。
道路を守るための「修正CBR」の基準値
日本の道路工事では、使用する砕石に対して明確な修正CBRの基準が設けられています。
下層路盤(土のすぐ上に敷く層): クラッシャーラン(C-40など)を使用。修正CBR 20%以上または再生アスファルトを含むと30%以上に変わる。
上層路盤(アスファルトのすぐ下に敷く層): 粒度調整砕石(M-40など)を使用。修正CBR 80%以上。
アスファルトに近い上側の層ほど、より強い力に耐える必要があるため、求められる数値(品質)が非常に高くなります。もし、この基準を満たさない低品質な石や泥が混ざった石を使ってしまうと、すぐに道路が沈下したり、アスファルトがひび割れたりする原因になります。
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