修正CBRは試験室の数字。では「現場」でどう管理する?

前回の記事で、道路に敷く砕石の強さを測る「 修正CBR 」について解説しました。

しかし、修正CBRはあくまで「試験室(室内)」で専用の機械を使って行う過酷なテストです。

道路をつくっている最中の現場で、いちいち砕石を4日間水に浸して圧力をかける…なんてことはできませんよね。

では、土木工事の現場監督は、どうやって「修正CBRの基準を満たした丈夫な道路ができているか」を施工管理しているのでしょうか?実は、修正CBRのデータは現場において「2つの重要な役割」を持っています。

修正CBRの現場での必要性

施工管理における修正CBRの2つの役割

1. 工事前の「材料の合格証(品質証明)」として使う

公共工事などでは、現場に砕石を搬入する前に「この材料を使っても良いですか?」という許可を役所(発注者)からもらう必要があります。

これを材料承認と呼びます。このとき、砕石プラント(工場)から発行された「修正CBR試験結果の成績表」を提出します。

「下層路盤だから修正CBR20%以上の基準に対して、この砕石は45%あるから合格です!」というように、現場に持ち込む前の品質保証として使われます。

2. 現場での「締固め(密度)」の目標値として使う

これが施工管理において最も重要です。修正CBR試験を室内で行う際、ただ強さ(%)を測るだけでなく、同時に「最大乾燥密度(その石を一番ガチガチに固めたときの密度)」というデータも算出されます。

現場では、この「試験室で出したMAXの固さ(密度)」を目標にして、重機(ローラー)を使って砕石を敷き均し、締め固めていきます。

現場で「ちゃんと固まったか」を確認する試験(現場密度試験)

現場でローラーを何回も往復させて砕石を固めた後、「本当に目標通りにガチガチに固まったか?」をチェックします。

これが「現場密度試験(砂置換法など)」です。現場の固めた砕石に小さな穴を掘り、掘り出した石の重さを量ります。

その穴に、重さのわかっている特殊な砂を入れて、掘った穴の「体積(広さ)」を計算します。

重さと体積から、現場の砕石の「実際の密度」を計算します。

この現場で測った密度が、「修正CBR試験で出したMAXの密度(最大乾燥密度)」に対して、何パーセントに達しているか(これを『締固め度』と呼びます)を確認します。

一般的に「締固め度が〇〇%以上あれば合格!」という厳しい基準をクリアして、初めて次のアスファルトを敷く工程に進むことができるのです。

最終確認!プルーフローリング

密度のテストに加えて、現場全体に問題がないかを確認するために「プルーフローリング」と呼ばれるテストも行います。

これは、重いタイヤローラーやダンプトラックを実際に走らせて、「目で見て、砕石がフカフカと沈み込む場所がないか」を確認する最終チェックです。

「材料選び」から「確かな施工」まで、石名坂にお任せください!

このように、丈夫な道路や駐車場をつくるためには、「修正CBRの高い良質な材料を選ぶこと」と、「現場で基準通りにしっかり締め固める施工管理」の両方が不可欠です。

この記事を書いた理由は、【㎥ りゅうべい】の説明した記事が、意外と多くの人に読まれていることに気が付き、新人の方が検索しているのだろうと思いました。

土木の勉強は、文字だらけで、経験しないとイメージが湧かないのが現実です。少しでも、言葉の意味をイメージしてもらうためにも、今後、専門的な記事も多めに書いていこうと思います。

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