関東大震災を生き残れるか?

1923年(大正12年)9月1日正午、相模トラフで震度7クラスの地震が発生。

その数分後、東京湾に震度7クラスの地震が発生。

その数分後、山梨県と神奈川県の境に震度7クラスが発生。

10分以内に震度7クラスを3回も発生したことになります。

あなたは、この状態で生き残れますか?

家屋倒壊での死者数は、推定1万に超えました。

それよりも、火災での死者数が約8万5千人でした。

火災が竜巻となる火災旋風が発生し、被害を拡大していきました。数km先まで、飛ばされた人もいたとのことでした。

そして、10m級の津波も押し寄せました。

大正12年生まれでも、102歳になることから、実際の経験者の語りべは、聞くことができないでしょう。

この関東大震災の復興の指揮を執ったのは、岩手県出身の後藤新平です。この方は、他の功績でも素晴らしい方ですが、東京市長(現在の都知事)で、最初に水道水に塩素消毒を行い、赤ちゃんの死亡率をかなり下げた方です。

関東大震災は聞いたことがあっても、内容を知ってる方は少ないです。過去の地震を知ることで、防災の意識や行動にも繋がります。

1230万人、この数字は何の数字でしょう?

これは南海トラフ地震が発生した場合の避難者数の想定です。ちなみに、東日本大震災は約48万人ですので、この規模がいかにすごいことかがわかると思います。

みなさんが安心して暮らしている日本という国は、世界的に見ても自然災害が多く、稀な存在です。今、私たちが安心して暮らしていけるのは、すべて先人達のおかげです。