2025年12月8日 最大深度6強 地震
8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とする最大震度6強の地震がありました。 震源の深さは約54キロ、マグニチュードは7.5です。被害に遭われた方には、お見舞い申し上げます。
ここで注意したいのは、M7以上の地震は、他の地震を誘発するということです。
ちなみに、東日本大震災は3月11日に発生しましたが、その2日前の3月9日にも、M7クラスの地震が発生しています。今回の地震は、気象庁の情報を随時十分チェックする必要があるということです。
そのうえで、現在懸念されているのは、千島海溝に潜む地震の可能性です。千島海溝の予想はマグニチュード9.3になります。東日本大震災を上回る予測です。
想定される被害は、最新の科学的知見に基づく最大クラスの地震・津波から、防災対策を検討するために推計したものです。なお、想定される被害は対策を講じることにより、被害を抑えることが可能です。
【人的被害】
死者数が最も多くなるケースは、避難を始めるまでに時間がかかり、積雪の影響で移動が難しい「冬の深夜」となり、想定される死者数は、日本海溝で約19万9千人、千島海溝で約10万人にのぼります。
また、津波から逃れたものの、低体温症で死亡するリスクが高まる「低体温症要対処者」についても推計し、日本海溝で約4万2千人、千島海溝で約2万2千人の被害が推計されています。
【建物被害】
建物の被害は、積雪により建物の被害が増え、出火のおそれが高まる「冬の夕方」が被害が最も大きくなると推計しています。日本海溝で約22万棟、千島海溝で約8万4千棟にのぼります。
【経済的被害】
経済的被害額は、主に「資産等の被害」と「生産・サービスの低下による影響」を評価しており、資産等の被害は、建物やインフラ・ライフライン施設等の復旧・再建に要する費用の総額とし、生産・サービスの低下による影響は、資産や労働力の減少、サプライチェーンの寸断影響を考慮した被災地域内の生産額低下に加え、被災地域外への影響も考慮して推計しています。 日本海溝で約 31兆円、 千島海溝で約 17兆円 の被害額が推計されています。
気を付けてほしいのは、津波の高さで安全だと勘違いをすることです。
地面からの水の高さ×流速=1.0を超えた場合は、ライフジャケットが必要になってくるということです。
たかが20cmと侮ると、流速が速かった場合には、一気に身体が持っていかれて、転倒してしまうことになります。
だから、危険な場所には近づかないということです。
冬場の避難は、カイロなども防災用品として加えておかないといえません。大人は我慢できるでしょうが、子供や病弱の方には、寒さに耐えれない可能性があるからです。
大きな地震にならないように願っております。