除雪作業は持続可能か
除雪の準備もはじまり、除雪の体制を整えつつあります。
弊社でも除雪を行っており、ご依頼を受ける場合もあります。ただし、除雪可能な時間帯や条件が限られて、お断りする場合もあります。その理由を書いていきたいと思います。
弊社の主な除雪は、盛岡市の市道になります。
除雪スタート時間は夜の11時にスタートをかけます。その後、市道全体の除雪が完了するのが、朝の5時くらいになります。原則、朝7時までに終了目標が盛岡市の仕様書。
朝5時以降は、続けて他の業務委託の除雪を行い、昼の10時~11時に終わりになります。
この優先すべき除雪があるので、民間の除雪がお受けするには、さまざま条件(除雪機の移動が少ないか?等)が必要になります。
そのような理由で、お断りしなければなりません。
人員や除雪機械を増やせばいいのではないか?との声が聞こえてきそうですが、そのような場合には、私はこう聞くようにしています。「あなたの周りに、公道除雪をしている方は、いらっしゃいますか?」
答えは、「いない。または、知らない。」です。それぐらい、公道において、除雪に関わっている方の人数は少ない状況です。人手不足と高齢化は、この除雪においても、大事な課題になります。人材は通年雇用であれば、雪の降らない時期に継続して雇用し続けないといけません。また、雪の時期だけの雇うことができる人材も、とても不足している現状です。
除雪機械を増やすにも、春か夏場前にリース会社や販売会社に確保の段取りを始めます。そんなに早いの?と思われるのもわかりますが、これでも納期とか込み合っている場合は、アウトになります。
また、去年、おととしみたいな小雪で、シーズン1~2回の出動だと、除雪自体では、採算的には赤字になります。
そのため、設備投資できないのが現状になります。
それなら、除雪なんて、やらなければいいのに。と思われるかもしれません。
現状の除雪は、地域の建設業者様の「地域を守る使命感」に頼っていると言わざるを得ません。
そのために、持続可能な除雪を目指し、要望などを盛岡市建設業協同組合を通して、発注者へ要望しています。発注者も改善したいけど、予算が・・・になります。それでも、私たちはそういった要望を伝え続けていかないといけません。
除雪には、ここに書ききれない様々な課題があります。もう少し除雪を知りたい方は、以下のリンクを貼っておきます。
https://www.iwaken.or.jp/site/comic.html
除雪業務への思いや伝えたいことがコミックになっております。興味のあるかたは、こちらをダウンロードしてお読みください。